本試験から日が浅い今の時期、「合格基準点が読めなくて不安」「テキストを開く気すら起きない」という深い疲労感の中にいる方は多いはずです。
今はまず、休むことに時間を使ってください。焦る必要なんて、まったくありません。
先日、資格の大原「社労士24」担当講師の方による今後の学習法についてのセミナーを拝見しました。
非常に本質的で深い内容だったため、今回はそのお話の要点を私なりにまとめ、受験体験も交えながらリスタートのためのメモとしてまとめました。
「社労士24」の最大の魅力と活用法
「社労士24」は、仕事や日々の生活でまとまった勉強時間が取れない受験生にとって、非常に理にかなったシステムです。講師の方のお話を伺い、改めて以下の強みを感じました。
- 極限まで絞り込まれたインプット: 全科目の講義が約24時間に凝縮され、1回数分単位で学べるため、通勤や家事の合間をすべて学習時間に変えられます。
- 圧倒的なアウトプット時間の確保: インプットを手短に済ませることで、本試験で最も重要となる「問題を解く訓練」に労力を全振りできます。
- 忘却に抗う高速回転: 1.5倍速なら約16時間で全範囲を復習可能。記憶が薄れる前に何度も全体像をなぞることで、知識が脳に深く刻み込まれます。
今後の学習方針:自分の現在地を見極める
セミナーの内容も踏まえ、今年の試験結果から今後のルートは大きく2つに分かれます。
1. 択一式の総合力を引き上げたい方
択一式は、試験を突破するための「絶対的な地力」です。近年の本試験は問題文が非常に長く、知識の有無以前に「読み切るスタミナと処理速度」が合否を分けます。
基本テキストと過去問の反復を軸にしつつ、「5肢択一形式に触れる絶対量」を増やしてください。見たことのない選択肢に動揺せず、消去法で淡々と正解を導き出す訓練が不可欠です。
2. 選択式の「あと1点」に泣いた方
択一式でボーダーを超えているなら、あとは「不運な足切り」を防ぐための防御力を高めるフェーズです。
テキストの死角(判例、目的条文、未出題の細かな規定など)を埋めるため、テキストとの接触頻度を意識的に上げます。
- ざっくり読み: 目次や見出しで全体像を捉える。
- ポイント読み: 問題演習と並行し、出題箇所の周辺知識を拾い上げる。
- じっくり読み(エア音読): 重要な条文を口に出して(または頭の中で)読む。この「口を動かした感覚」が、本番の極度の緊張下でふと正解を閃かせるトリガーになります。
再受験生を待ち受ける「知識のドーナツ化現象」
「もっと細かい知識がないと受からないのでは」という不安から周辺知識に手を広げすぎ、肝心な中心の基礎知識がすっぽり抜け落ちてしまう。
本試験で求められるのは、新しい知識の量ではなく「すでにある基礎知識を、いかに早く正確に引き出せるか」という精度です。
苦手科目をやり直す際も、1から10まで全てをやり直す必要はありません。
「徴収法のメリット制の要件が曖昧」「申告書の提出先が混乱する」など、自分の弱点をピンポイントで言語化し、そこだけを集中治療していくのが賢い戦い方です。
不安との付き合い方について
「来年もまたダメだったらどうしよう」という不安は、合格に近づくほど大きくなります。
私自身、先の見えない暗闇をもがくような時期がありましたが、不安ゼロで本試験を迎える人などいません。
SNSで他人の進捗を見て落ち込む必要はありません。
大切なのは、感情に振り回されず、「決めた学習計画を淡々とこなす仕組み」を作ることです。昨日の自分より一歩前に進むことだけを考えてください。
本格的に学習を再開する際は、知識の維持と時間の使い方を根本から見直せる教材が大きな武器になります。今回ご紹介したメソッドの全体像も、ぜひご自身の目で確認してみてください。